長野県安曇野市も、だんだんと秋が深まってきました。
夏の間、ものすごい勢いで伸びていた農園の草たちも、少しずつ勢いが落ち着いてきています。
ブルーベリー農園では、春から夏にかけて、かなり頻繁に草刈りをしています。
では、
「いったい、いつまで草刈りをするの?」
今回は、そんな疑問にお答えします。
ブルーベリー農園の草刈りは、9月下旬頃まで

「ブルーベリーの木の周りは、冬になるまでずっと草刈りをしているのですか?」
と聞かれることがあります。
ブルーベリーの森あづみのでは、目安として9月下旬頃までで、夏の草刈りを終えるようにしています。
もちろん、その年の天候や草の状態によって多少前後します。
9月下旬頃になると、夏の間に勢いよく伸びていた草も、だんだんと伸びなくなってきます。
そして、夏草の下から別の草が顔を出してきます。
秋から春にかけて見られる草たちは、背丈をあまり高くせず、地面を這うようにして広がっていきます。
ここまで来ると、
「もう、無理に刈らなくてもいいかな」
という状態になってきます。
秋から春の草は、冬の間も農園を守ってくれる

夏の草とは違い、秋から春にかけての草は、低い姿のまま冬を越します。
そして春になると、花を咲かせるものもあります。
冬の間、地面を覆ってくれることで、土がむき出しになるのを防ぎ、ブルーベリーの根元を守ってくれます。
つまり、夏の草が終わったからといって、
「草がなくなった方がきれいだから、全部刈ってしまおう」
とは考えていません。
その時期に生えている草にも、それぞれの役割があります。
草が生えていること自体が、農園の環境の一部になっている。
そんなふうに考えています。
夏草も、最後は「黄金色の草マルチ」に

では、9月下旬頃に草刈りを終えた夏草は、その後どうなるのでしょうか。
気温が下がってくると、夏草も少しずつ枯れていきます。
そして11月頃になると、ほとんどの夏草が枯れて、農園の地面にはきれいな黄金色の草が広がります。
これが、いわば自然にできた草マルチです。
枯れた草は、土の表面を覆いながら、土壌を守ってくれます。
そして、そのまま時間をかけて分解され、土に還っていきます。
つまり、夏の間に伸びていた草も、最後にはブルーベリーの育つ土をつくる一部になっていきます。
以前は「草刈りをする」という視点で見ていたものが、今では、
「草を育てて、最後は土に返している」
という感覚に近くなってきました。
無駄なものは、何もない

農園で草を見ていると、自然のサイクルを感じることがあります。
春に草が伸びる。
夏には勢いよく成長する。
秋になると勢いが落ち着く。
冬には枯れて地面を覆う。
そして、時間をかけて土へ戻っていく。
そう考えると、そこには「無駄なもの」がほとんどありません。
草も、枯れ草も、土も、ブルーベリーも、それぞれがつながっています。
だからこそ、農作業のタイミングも、
「人間の都合だけで決める」
のではなく、
植物の変化を見ながら決めていく。
ブルーベリーの森あづみのでは、そんな農園づくりを大切にしています。
草が伸びたから刈る。
伸びなくなったから、刈るのをやめる。
枯れたら、そのまま土に返していく。
一見すると単純なことですが、こうした小さなサイクルを積み重ねることが、長い目で見た農園の環境づくりにつながっているのだと思います。
秋が深まるにつれて、ブルーベリー農園も少しずつ冬の姿へ。
夏とはまた違った、静かな農園の風景が始まっています。

