ブルベリーの栽培にとっての「良い枝」とは?

長野県安曇野にあるオーガニックブルーベリー農園「ブルベリーの森あづみの」


オーガニックブルベリー(有機JAS認証取得)の生産販売や摘み取り体験(ブルーベリー狩り)などを運営しています。

信州安曇野も12月となり、すっかり冬に。

冬のブルーベリー作業と言えば、「剪定」です。

ブルベリーの剪定では「強い枝を残して、弱い枝を切りましょう。」

という表現がされる場合があります。

今回は、ブルベリーを収穫するのに「良い枝」について書いてみました。

目次

太く長く花芽も多い枝に良い実がつくブルベリー

強い枝を残すのは、結実にも生育にも有利な枝のためです。

長さが10cm未満の枝は、弱い枝であり、良い実がならないことが多く、このような枝が「弱い枝」ということになります。

長さと細さが連動していることが多いので、長いけど、極端に細い枝は少ないため、長さを一つの基準としてみると良いように思います、

できれば20cm以上の結果枝が望ましい

逆に、「強い枝」は、できれば20cm以上の太くしっかりとした枝、このような枝は花芽も多い傾向があります。

もちろん、品種や生育ステージ等で微調整する必要もありますが、ひとつの目安です。

ブルベリー独特の結果特性

ブルベリーの中央部には徒長枝が見られる

ブルベリーと他の果樹と決定的な違いがあります。

リンゴなど多くの果樹では、前述の「強い枝」(徒長枝気味の枝)には、やや実がなりにくい傾向がある点です。

そのような場合、基本的には、強い樹勢をやや抑えて、結実をさせるための剪定が大切になります。

徒長気味の枝にも花芽が見られる

ところが、ブルベリーの場合には、強く、徒長枝気味に見える枝にも、多くの場合、花芽がつき結実します。

そのため、ブルベリーの剪定は、枝を更新しながら、樹勢を強い方向に持っていく剪定(結果的に結実にもよい影響)が中心になります。

ブルベリーは樹勢と結実を、両立できるため、病害虫にも比較的強いのかもしれません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次