ブルーベリーと「菜種油かす」~穏やかに効く有機肥料~

菜種油かすの画像

長野県安曇野市のオーガニックブルーベリー農園「ブルーベリーの森あづみの」です。

現在は、ブルーベリーの剪定作業などを進めております。

オーガニックブルーベリー(有機JAS認証)の生産販売は7月から、摘み取り体験(ブルーベリー狩り)は8月からを予定しています。

今回は、ブルーベリー栽培に使用している資材「菜種油かす」について書いてみました。

目次

「菜種油かす」は菜種油の搾りかすを利用した有機肥料

菜種油粕の画像
菜種油かすは菜種油の搾りかす

「菜種油かす」は、菜種油の搾り粕を利用した有機肥料です。

原料は、外国産の菜種が多いですが、国産の菜種もあります。

菜種油の抽出方法では、薬剤で溶液抽出したものが多いですが、圧搾抽出したものもあります。

国産の圧搾抽出した菜種油粕の画像
国産の圧搾抽出の菜種油かす

私は、国産の圧搾抽出したものを使っています。

数が少ないので、見つけるのに苦労しました。

特に、外国産の原料や、溶液抽出したものが、問題があるわけではありませんが、

原料をなるべく、近いところで調達できることを重視していること、菜種で用いられている遺伝子組み換え技術に疑問をもっている部分があるためです。

菜種油かすを計量している画像
菜種油かすはお椀一杯が180~200g

菜種油かすは、お椀一杯でおよそ180g~200gです。

成分は、製品によっても異なりますが、窒素:リン酸:カリウム=5~6:2:1

程度となっています。

「菜種油かす」は微生物が分解して効果が出る

微生物が油粕を分解している画像
油粕は微生物が分解して効果が出る

有機肥料は、窒素が多いもの(油かすなど)はリン酸が少なく、リン酸が多いもの(米ぬかや骨粉など)は窒素が少なく、カリウムは全体的に少ないという傾向があるように思います。

窒素などの無機化率(分解して無機質になり植物が利用できる率)も小さく、30~50%程度にとどまることが多いです。

もともとの含有量も少ないので、単位重量当たりの肥効という意味では、化学肥料に全く及びません。

しかし、もちろん、良い部分もあります。

微生物が分解(食べる)ことにより、効果が出るので、微生物が増えて活性化することです。

また、炭素分も蓄積されやすいので、炭素の供給にもなるようです。

ぼかし肥の画像
ぼかし肥

菜種油かすのような「生」の有機肥料は、微生物が分解する期間を考慮して、施肥する必要があります。

どうしても、早く効かせたい場合は、予備発酵させた「ぼかし肥」を使用するのがおすすめです。

「菜種油かす」はブルーベリーの植え付け時に使ってます

ブルーベリーの植え付け時に菜種油かすを散布している画像
植え付け時に菜種油粕を散布

ブルーベリーの森あづものでは、ブルーベリーの植え付け時に菜種油かすをお椀一杯(約180g)を散布しています。

理屈では、油かすを微生物が食べて、タンパク質からアミノ酸、そしてアンモニア態窒素(硫黄による酸性化で硝酸態にはなりにくい)になり、ブルーベリーに吸収されてくのを狙っていますが、果たして全て理屈どおりになっているのかは、正直なところわかりません。

植え付け時のブルーベリーの画像
油かすは植え付け時の補助

いずれにしても、成分的にも、肥効の速効性としても、ごく緩いため、ブルーベリーを外の世界に送り出した直後の「お弁当」くらいにしかなっていないように思います。

その後は、基本的に刈草等の農園内の物質循環で育っていき、立派に大きくなっていくのは、ブルーベリーのすごいところです。

ブルーベリーの画像
立派に育つブルーベリーたち
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