「ブルーベリーの森 あづみの」には、様々な生き物たちが住んでいます。
今回は、虫たちの様子をのぞいてみましょう。
虫たち
テントウムシ
ナナホシテントウ。
アブラムシを食べてくれる頼もしい味方です。
ブルーベリーは、あまりアブラムシはつきませんが、新芽にアブラムシがつくことがあります。
テントウムシは、アブラムシがいなければダニなども食べるらしく、栽培ではありがたい存在です。
こちらはテントウムシの幼虫です。
ブルーベリーの樹には、脱皮した抜け殻もたくさん見られます。
ミノムシ
葉っぱを食べてしまいますが、それほど大きな被害になることはありません。
このように、ブルーベリーの落ち葉で「みの」を作っていることもあるようです。
シャクトリムシ
小枝と見間違いそうになります。
ブルーベリーの葉っぱを食べますが、それほど大きな被害にはなりません。
ドクガの幼虫
ドクガの幼虫はブルーベリーの葉っぱを食べてしまいます。
一匹だとあまり食べないのですが、何匹か一緒にいると食欲が出てきて、葉っぱが残念な状態になることがあります。
なるべく、注意しながら見回っています。
クモ類
ハナグモ。
ガの幼虫などを食べてくれる頼もしい存在です。
注意してみると、ほとんどのブルーベリーの樹にはクモの仲間が住んでいます。
クモは、農薬に弱く、生物多様性などの環境指標になっていることが多い生き物です。
見た目で損している気がしますが、多くの作物の害虫の天敵になっていたり、蚊なども食べてくれます。
本当は私たち人間にとっては、ありがたい存在です。
その他の生き物
糸状菌
木材チップと刈草のマルチの中に、糸状菌(カビの仲間)が見られます。
カビの仲間には、病原となる種類もありますが、植物と共生関係にあるものも多く、生態系では重要な役割をもっています。
ブルーベリーの仲間であるツツジ科の植物の根には「エリコイド菌根菌群」という、ブルーベリーの根に寄生して、病害虫などからの防御や栄養のやりとりなど、共生関係をもつことが知られています。