長野県安曇野のオーガニックブルーベリー農園「ブルーベリーの森あづみの」です。
8月、9月を中心にブルーベリー狩りやオーガニックブルベリー(有機JAS認証)の生産販売を行っています。
2月の後半から暖かい日が続き、信州安曇野も春らしくなってまいりました。
ブルーベリーの森あづみのでは、ブルーベリーの植え付け時に、菜種油かすと硫黄粉、木材(竹)チップを施します。
それ以降は、基本的に外部から持ち込んでくることはありません。
しかし、ブルーベリーたちは、それでも毎年、強い枝を伸ばし、多くの実をつけてくれています。
今回は、土を「作ってくれる」生き物の働きを春の農園の様子と併せて紹介します。
下草や落葉が大量に土に還る

ブルーベリーの森あづみのでは「草生栽培」という、下草を生やしながら栽培をする方法をとっています。
果樹栽培では、比較的よく行われています。
下草は、秋には地上部が枯れるため、たくさんの有機物が供給されていきます。

枯れた草は、春になると、ボリュームがかなりなくなっています。
そこに、ブルーベリーの落葉も加わっています。

これらの植物由来の有機物などは、数センチにわたる堆肥のような層となります。
土壌はむき出しとなることは無く、この堆肥の層や植物で覆われています。
生きた植物の「根」の活動が大切

土を作るのは、枯れたり、刈られたりして死んでしまった植物だけではありません。
植物の残渣由来の有機物は、生きた植物により利用されます。
特に植物の「根」と根の周りにいる、微生物により、土壌の深いところまで、土が作られていきます。

最近の研究で、「腐植」を土壌の深くまで作っているのは、有機物だけでなく、主に植物の根と根の周りの微生物だということがわかってきているそうです。
もちろん、下草だけではなく、ブルーベリー自身も同様に土壌を作ってくれています。
様々な分解過程の植物残渣がグラデーションのように、配置され、それぞれの過程で分解する微生物がバランスよく活動している。
そして、微生物とともに、生きた植物が活発に活動していることが、とても大切のように思います。
それは、土壌は、ある単体の物質や、ある生き物単体で作られるものではなく、生き物や生き物由来の物質をとりまく、全体のハーモニーのようなものだからです。
その他の農園の生き物

微生物以外の動物の活動も見逃せません。
モグラは、通気性の悪いところに集まる、生き物を食べるため、結果として、土壌の通気性を改善してくれることがあります。

モグラの糞もかなり栄養源として貢献しているようです。
さらに、植物の「種」や鳥の糞も多くのリン酸を含みます。
生物の多様性は、物質の供給源、そして循環するための大きなセーフティネットであるとも言えます。
昔から、生き物や自然を観察しながら、想像を膨らませるのが好きでした。
今、このような形で、ブルーベリーを栽培しているのは、とても不思議ですが、ある意味必然なのかもしれません。

暖かくなり、ブルーベリーたちの花芽も膨らんできています。
春はもうすぐですね☆
