長野県安曇野にあるオーガニックブルーベリー農園「ブルーベリーの森あづみの」です。
シーズン中(7月、8月、9月)は、オーガニックブルーベリー(有機JAS認証)の生産販売や摘み取り体験(ブルーベリー狩り)などを運営しております。
ブルーベリーは、一般的に、病虫害に強い果樹と言われることが多いです。
今回は「ブルーベリーが病虫害に強い理由」について書いてみました。
ブルーベリーは樹勢を強くすることと結実が両立する作物

多くの果樹は、強い樹勢を「落ち着かせて」結実を促します。
例えば、リンゴなどは、勢いのある果枝には、実がなりにくいので、中、短果枝が大切になります。
枝を立ち木のように育てると、収量が少なくなるので、強すぎない、弱らせすぎない、といった調整が剪定の主な目的です。

一方、ブルーベリーは、剪定で強い枝を残し、弱い枝を切るといった樹勢を強くすることに主眼が置かれます。
樹勢の強い枝には、良い実がなるため、結実にも連動してきます。
イメージ的には、多くの果樹は強い樹勢をやや弱らせたり、弱らせすぎないように調整する、アクセルとブレーキを両方使うのに対し・・・
ブルーベリーは、それほど強くない樹勢が弱らないように、引き上げて、保っていく、ほぼアクセルだけ使っていくという違いです。

果樹の中では、珍しい特徴です。
ブルーベリーの剪定において「迷ったら切る」という人が多いのは、切ることが、樹勢を強くする意味ではプラスに働く場合が多いためであると思われます。

結果的に勢いのある、若い枝に頻繁に更新されることが多く、病虫害にも強い抵抗性を示す傾向があると考えられます。
ブルーベリーは肥料をあまり必要としない作物

もう一つの理由として考えられるのは、ブルーベリーは肥料要求が少ない作物だという点です。
窒素肥料は、植物ホルモンのエチレンを減少させ、病虫害につなあるリスクがあります。
過不足なく、施肥ができれば、問題ないかもしれませんが・・・・
多くの場合、過剰か不足かどちらかになってしまうため、施肥技術そのものが難しい技術です。
標準的な施肥量を見てもかなり、少ないため、このことも、病虫害に強い理由と言えます。

ちなみに、ブルーベリーの森あづみのでは、ブルーベリー植え付け時に少量の菜種油かすを施肥するのみとしています。
適地での地植え栽培で、環境が整っていれば、かなり少なくする、あるいは肥料を用いないといったことも可能ではないかと思います。

もちろん、こまめなお手入れは必須です

ブルーベリーは、前述のとおり、オーガニック栽培等には適した果樹だと言えます。

しかし、もちろん、適地での栽培、生物の多様性、こまめな手入れ、収穫管理技術などは必須です。
これからも、よく観察し、様々な工夫をしていきたいと思っています。

