長野県安曇野にあるオーガニックブルーベリー農園「ブルーベリーの森あづみの」
最近は、ブルーベリーの剪定をやっていることが多いです。
今日は、ラビットアイ系の「メンデイト(メデット)」という品種を中心に剪定していました。
とても古い品種ですが、ややかわった個性のある品種でもあります。
ラビットアイ系「メンデイト(メデット)」

ラビットアイ系「メンデイト(メデット)」の発表年は1958年なので、70年近くも前の古い品種です。
ブルーベリーの実を保護する白い粉のような分泌物「ブルーム」が全くと言っていいほど無く、ツヤのある黒っぽい色になります。
実は軟らかく、潰れやすいので、発送などには不適です。
そのため、販売形態がほぼ、出荷一択の時代は、評価は低い品種だったようです。
実際、完熟を出荷しようとすると、すぐに潰れてしまうので、うちの農園でも、摘み取り体験(ブルーベリー狩り)以外では、基本的に販売していません。

しかし、ラビットアイ系でもトップクラスに甘く、糖度が高い特徴があります。
以前測定した結果では、糖度が約24度だったこともありました。
また、かなり豊産生ですが、樹勢も強く、いくら実をつけても、強い新梢が次々と伸びてくる強靭さも持ち合わせています。
「ブルーベリーの森あづみの」のブルーベリー狩りでも、お客さんに人気がある品種です。
観光農園では、メンデイトは、わりとよく見かけるような気がします。
観光農園が増えてきて、日の芽を見た品種と言えるかもしれません。
剪定は一番しやすいメンデイト

さらに、メンデイトは「剪定がしやすい」という特徴があります。
枝が硬めでナナメに伸びるタイプは、無駄枝が伸びにくい特徴があるように思います。
剪定前であっても、一見すると、切る枝が無いくらい、無駄枝が少なく見えます(良く見る切る枝はありますが・・・)
さらに、このような品種は、枝の優劣がしっかりとつくので、間引く枝を迷うことも少ないです。
メンデイトの子に当たる、「ブライトウェル」なども同様の特徴を持ちます。

剪定がスムーズにいくので、メンデイトのエリアに入ると、剪定が明らかにスピードアップします。
花芽調整は必須?なメンデイト

また、メンデイトはかなり花芽が多くつく品種です。
強い枝だと、20~30個になることも珍しくありません。
強い品種なので、実をたくさんつけても樹自体は大丈夫です。
しかし、もともと、中粒くらいの実のサイズなのが、さらに小さくなってしまいます。
あまりに小さい実は、ブルベリー狩りでも残されがちになるので、花芽調整をして、花芽を減らしています。
少し変わった特徴のある品種ですが、用途に合えば、とても優秀です。
「古い品種」=「悪い品種」ではない一例だと思っています。

