長野県安曇野にあるオーガニックブルーベリー農園「ブルベリーの森あづみの」
冬にブルーベリーの剪定作業をしていると、冬にもかかわらず、いろいろな生き物を見かけます。
今回は、剪定の時に見かけたら、「残すもの」と「取るもの」について書いてみました。
ドロバチの仲間（スズバチ）
ドロバチの仲間の巣をみかけることがあります。
スズバチなどのドロバチの仲間は、ブルーベリーの害虫を食べてくれるので、残しておきます。
巣の中で幼虫の状態で越冬している場合があるためです。
スズバチの成虫は、こんな感じの蜂です。
成虫は、花の蜜や果汁などを食べて、ガの幼虫などを狩り、幼虫のエサとします。
コマユバチの仲間
コマユバチの仲間の繭を見ることもあります。
こちらは、寄生バチと呼ばれる種類で、やはりブルーベリーの害虫である、蛾や蝶の仲間を駆除してくれます。
ハチの世界だと、寄生バチのような小型の蜂の方が種類が多く・・・・
実は、私たちが、イメージするミツバチやスズメバチなどは蜂界（？）では、マイナーな存在のようです。
カマキリの卵
おなじみの「カマキリの卵」
今年は、例年よりたくさん見かける気がします。
ブルーベリーの害虫を食べてくれる頼もしい存在なので、もちろん残します。
カイガラムシ
カイガラムシは見かけたらとります。
数は、それほど多くないので、剪定の時にサッととれるくらいです。
鳥もけっこう食べているようで、冬の貴重なエサなのかもしれません。
ミノムシ
ミノムシはブルーベリーの葉っぱを食べるので、とります。
葉がなくなると、花芽や分岐の基部などの凹凸部にいることが多いです。
こちらも、それほど数は多くないので、剪定のついでという感じです。
ドクガの卵
写真は、秋の頃ですが、冬の時期にもたまに、ドクガの卵塊がある場合があります。
頻度は少ないですが、みかけたら、とります。
基本的に葉についているので、落葉と同時に落ちてしまっているケースも多いのかもしれません。
イラガの繭
恐竜の卵のようなイラガの繭。
ブルーベリーの森あづみのでは、ほとんど見かけませんが、見かけたら取っておきます。
冬でも意外と多い生き物
その他にも、小さなクモが越冬しているのを見ることもあります。
冬でも様々な形で生き物が越冬しているようです。
