長野県安曇野にあるオーガニックブルーベリー農園「ブルベリーの森あづみの」
オーガニックブルベリー(有機JAS認証)の生産販売、ブルーベリーの摘み取り体験(ブルーベリー狩り)などを運営しています。
信州安曇野も12月に入り、季節はすっかりと冬になりました。

ハイブッシュ系ブルベリーは、ミスティなど落葉しにくい品種を除き、そのほとんどが落葉しました。
今回は、春に「接木したブルベリー」の結果枝の様子を紹介します。
接木ブルベリー

今年の春に、品種を更新したい株を接木しました。
台木(根っことなる方の木)をカットして、違う品種の穂木(枝となる方の木)をつなげるのが接木です。
乾燥しすぎず、かつ、樹液などの動きがある季節、長野県安曇野では3月下旬~4月上旬くらいまでが、良いように思います。

穂木の発芽後は、台木からでてくる新梢を取り除いたり(芽かき)、穂木が折れないように支柱に縛ったりします。
接木ブルベリーの花芽の様子

接木して、穂木から発芽した枝を観察してみると、花芽が多数見られました。
来年から収穫できそうです。

台木の主枝を1本だけ残して接木をしました。
接木した方の枝が台木主枝の樹高を超えているものも見られました。

接木は、土壌適応性の弱い品種の穂木(主にハイブッシュ系品種)を、土壌適応性の高い品種の台木(主にラビットアイ系品種)に接ぐ場合が多いようです。
成木となった台木を活かし、最短で翌年収穫できるので、品種の更新という面から見ても、大幅にショートカットができ、便利だと思います。
もちろん失敗も・・・

もちろん、うまくいった例ばかりではなく、穂木から発芽してから枯れたり、穂木はつながったけれど、あまり強い枝が伸びなかったり、などもありました。
それでも全体的にみれば、今回のブルーベリーの接木は9割以上は成功と言えそうです。
来年も、引き続き接木に取り組んでいこうと思います。
ブルーベリー狩りの時などに、接木にご興味がある場合は、お見せできますので、お気軽にお声かけ下さい。
