ブルベリーの小さな苗が「実をつけてしまう」理由

ブルベリーの苗の画像

長野県の安曇野にあるオーガニックブルベリー農園「ブルーベリーの森あづみの」

オーガニックブルベリー(有機JAS認証)の生産販売や摘み取り体験(ブルーベリー狩り)などをやっています。

ブルベリーの苗も少量ですが、「挿木」により生産しています。

挿木した苗の先端に「花芽」がついています。

ぷっくりとした花芽は、来年春に花が咲いて、実になる芽です。

小さな体のうちに、実がなってしまうと、ブルベリーの樹が弱ってしまうので、花が咲く前に剪定で落としてしまいます。

植物にとって、体が小さいうちに実をつけることは負担がかかるため、生存のリスクです。

種から実生ができて、成長していく場合は、数年たって大きく成長するまでは実をつけることはありません。

しかし、「挿木」苗の場合は例外です。

挿木苗をつくる場合は、大人の樹の枝を挿し穂にして、根を出して、苗とします。

そのため、大人の性質を残したまま、小さな苗となったという状態です。

挿木苗は、小さくても、実をつけようとしてしまうのは、このような理由によるもので、自然状態ではありえない状態と言えます。

そのため、人間が花芽を落とすという形で、開花・結実を阻止し、サポートしてあげる必要があるという訳です。

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