長野県安曇野にあるオーガニックブルーベリー農園「ブルベリーの森あづみの」
オーガニックブルーベリーの摘み取り体験(ブルーベリー狩り)や生産販売をやっています。
現在は、残り少なくなったブルベリーをコツコツ収穫していますが、そろそろ終わりそうです。
今回は「ブルベリーと鳥」について、スズメ編です。
スズメのブルーベリー被害の特徴

スズメは、口が小さいので、ブルベリーの実を丸のみにできないようです。
スズメのブルーベリー被害にはつつき跡が残ります。
ヒヨドリやムクドリなどは、実を持ち去ったり、丸のみするので、人間が収穫した跡とあまり区別がつきません。
収穫前ならわかりやすいですが、収穫期間中は、収穫した跡と見分けがつきません。

また、一つの実を完食することは少なく、あちこちの実をつつくので、食べている量のわりに被害が大きくなる傾向があります。
せめて、完食してほしいですね・・・・
スズメは甘い系の品種が好み

ブルベリーの品種の中では、甘く酸味が少ない品種が好みのようです。
スズメは「ブルベリーの森あづみの」の品種ラインナップの中では「クライマックス」「ブライトウェル」「ホームベル」などが好みです。
酸味もある「ウッダート」や「モンゴメリー」は、よほど完熟でない限りはあまり食べません。
ブルベリーの猛禽類は気にしない?スズメ

トンビやオオタカなどの猛禽類をみかけた日は、スズメ以外の小鳥は、あまり出てきません。
しかし、スズメだけは、平気で活動しているように見えます。
かなり小回りがきく鳥なので、逃げ切れる自身があるのかもしれません。
ブルベリー以外も食べているスズメ

よくよく観察していると、スズメは、実が熟していない樹や地面にも降りている時があります。
虫や草の種を食べているようでした。
最初の頃、私が感じていたのは「出現頻度のわりに被害が少ない」という違和感でした。
ブルベリーの実を食べるけど、意外と草の種や虫も食べているというのが実態のように思います。
最初の頃、。知識が無くて、玄米を「おとり」にしようとしていたことがありましたが、玄米は、冬場以外はあまり食べないようです。
牧草の穂を何本かわざと残しておいて、種を提供することにしています。
米が一番好きなスズメ

8月に入ると、近くの水田の稲穂が実ってきます。
その時期になると、スズメはほとんど田んぼに行ってしまうようです。
スズメが一番好きな食べ物は、青米(未熟米)のようですので、納得です。
8月上旬には、スズメは去って、その後は来なくなります。
この頃のブルベリーの品種には、防鳥ネットをかけていませんが、被害がほとんどありません。

なお、7月に熟す品種は、被害を防ぐのは難しいので防鳥ネットをかけています。
農村にいるとスズメは身近な鳥ですが、都市部ではかなりの数のスズメが減っているようです。
農村の人間の活動は、鳥にとっても大切なことなのかもしれません。