ラビットアイ系の中でも、長い歴史を持つ品種「ウッダート」。
60年以上前に誕生し、日本に初めて導入されたラビットアイ系ブルーベリー品種の一つです。
同時期に導入された「ティフブルー」「ホームベル」と並び、
この3品種は“御三家”と呼ばれ、現在のラビットアイ系ブルーベリー栽培の礎を築いてきました。
ウッダートの味わいの特徴

ウッダートの魅力は、単純な「甘さ」では語れません。
しっかりとした酸味がありながら、
完熟すると甘みが乗り、絶妙なバランスの美味しさに仕上がります。
さらに
・果汁が多くジューシー
・ラビットアイ系の中では皮が薄め
・種が少なく、食感がなめらか
と、食感を含めた「食べやすさ」も兼ね備えた品種です。
甘味系とは一味違う、ハイブッシュ系のような美味しさを求める方に人気があり、
ブルーベリー狩りでも「美味しい!」とリピーターが多い品種です。
ブルーベリーの森あづみのでは、8月上旬のスタートから、9月上旬まで、長い間、食べることができます。
ウッダートの完熟の見極め方~ややクセがある~

ウッダートは、完熟の見極めがやや難しい品種です。
目安は
・果柄の付け根までしっかり色づく
・やや雫型に変形してくる
この状態がベストタイミング。
慣れないと判断が難しいため、
当園ではブルーベリー狩りのお客様にも丁寧に見分け方をお伝えしています。
一度コツをつかめば、外すことはほとんどありません。
栽培面でのウッダートの特徴

見た目や味だけでなく、栽培面でもウッダートは非常に優秀な品種です。
・実がしっかりしており出荷向き
・雨でも割れにくい
・猛暑でもシワになりにくい(実の耐暑性が高い)
特に近年のような猛暑環境では、
“実の強さ”は非常に重要なポイントです。
実際に、他品種が暑さで品質を落とす中でも、
ウッダートは安定して高品質を保ち続けました。
ウッダートの弱点

もちろん、万能な品種ではありません。
・樹勢はやや弱く、初期成長が遅い(気長に待つ必要がある)
・受粉不良が出やすい

かつてラビットアイ系「ブライトウェル」がより優れた”ウッダートに代わる品種”として広まった歴史もあるようです。
もちろん、ブライトウェルも優れた品種ですが、最近の猛暑を受けて「実の耐暑性」という点では、やや弱さが目立ちます。
それでも今、ウッダートが再評価される理由

時代が変わり、気候も変わる中で、
ウッダートの価値は再び見直されています。
特に
「猛暑に強い」という点は、これからの栽培において大きな武器です。
古い品種=悪い品種ではない

ウッダートは確かに古い品種です。
しかし――
古い=劣っている、ではありません。
新品種と比べても、
味・食感・環境適応力において、今なお優れた魅力を持っています。
まとめ
ウッダートは
・甘さと酸味のバランスが絶妙
・ジューシーで食感が良い
・暑さに強く、品質が安定
という、最近の気候変動にも合った実力派品種です。
ブルーベリー狩りでは、ぜひ一度味わってみてください。
「甘いだけじゃない美味しさ」に出会えるはずです。

