ブルーベリーの草生栽培のメリットと注意点~草を活かす~

長野県安曇野にあるオーガニックブルーベリー農園「ブルベリーの森あづみの」

シーズン中はオーガニックブルベリー(有機JAS認証取得)や摘み取り体験(ブルーベリー狩り)などを運営しています。

「ブルーベリーの森あづみの」では、下草を生やしながら栽培する「草生栽培」をしています。

果樹の栽培方法では、比較的多くみられる方法です。

今回は、ブルーベリーの草生栽培のメリットと注意点について書いてみました。

目次

ブルーベリー草生栽培のメリット

ブルーベリーの草生栽培の主なメリットを紹介します。

暑さから守り水分を保つ

下草があることにより、夏の暑い日差しで、地温が急激に上昇するのを和らげることができます。

また、朝露が土壌に供給されたり、マルチング効果で水分が保湿される効果も期待できます。

夏場も草陰にはキノコが生えるくらい保湿されてました。

土壌を豊かに育む

刈草や枯草などで、大量のバイオマスが土壌に投入されます。

また、いわゆる土壌の「腐食」は植物の根の働きにより作られていくようです。

植物の根は、排水もよくしてくれます。

グラデーションのように、様々な分解段階の有機物と植物の根、微生物という組み合わせで、土壌が豊かになっていきます。

冬の寒さからも守る

ブルーベリーの地下部は、地上部よりも耐寒性が低く、マイナス10℃程度で傷む場合があるようです。

長野県安曇野市にある「ブルベリーの森あづみの」は、気温はマイナス10℃以下となることは、最近は少ないですが、むき出しの地面であれば、凍ることもめずらしくありません。

枯れた植物、越冬している植物が、カバーしてくれるおかげで、ブルーベリーの地下部が冬の寒さから守られます。

また、5月初めの遅霜の時期でも、長めの下草の周辺は霜が降りにくく、霜の防止にも役立ってくれます。

害虫が増えにくい

下草は益虫の住処となり、害虫が増えにくくなります。

下草は、害虫の温床となるという意見もあるようですが・・・

全体的に生き物が増える場合は、私は害虫の「大量発生」を防ぐメリットの方が大きいような気がしています。

ブルーベリー草生栽培の注意点

ブルーベリーの草生栽培は、もちろん良いコトばかりではありません。

注意点もありますので、主なものを紹介します。

草が実に触れないように管理

ブルーベリーの収穫時期は、実に下草が触れないように注意して管理します。

ブルーベリーの実が下草に触れると実が痛むためです。

また、ブルーベリー狩りの時期には、下草が実の周辺にあると、お客さんがブルーベリーを収穫したり、みつけにくくなるので、実の周辺は、基本的にすっきりとさせておきます。

剪定の時に、低すぎる位置の枝は除いておくのも、実がなった時に下草に触れないようにするためです。

季節に応じた管理

特に梅雨の時期など、草の伸びが早い季節には、こまめに下草を刈り、「草マルチ」として刈草を敷き詰めておきます。

夏の頃の、マルチングになり、草の密度がやや減るため、ほどよく管理しやすくなるためです。

夏の頃は、厚さで草の伸びは緩やかになり、前述の「草マルチ」により、草の密度がやや減っているため、大鎌などでも刈りやすくなっています。

ツルは、ブルーベリーの樹勢を弱め、実がある時期には、取り除くときに実がおちてしまう恐れがあるため、小さいうちに刈っております。

機械が導入しやすい株の配置

圃場が広い場合は、効率的に機械が使えるブルーベリーの株配置も大切になります。

株間隔が狭すぎると、乗用草刈機などが使いにくくなるためです。

「草の放置」とは似て非なる草生栽培

草生栽培は、決して草を放置する栽培ではなく、草の特徴を理解し、それを栽培に効果的に活かす方法です。

日々の観察などを通じて、これからも、草と共生する栽培を続けていきたいと思っています。

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