長野県安曇野にあるオーガニックブルーベリー農園「ブルーベリーの森あづみの」
信州安曇野も冬が深まってきていますが、雪より雨が降ったりと、やや暖冬のようにも感じます。
シーズン中は、ブルベリー狩りやオーガニックブルベリーの生産販売などを行っていますが、今のシーズンは剪定など来年にむけた農作業をしています。
剪定をしていると、やり易い樹形とやりにくい樹形があるように感じます。
品種の特徴などともあわせて紹介します。
剪定がしやすい場合
開帳型で枝が硬めの品種は作業効率が良い

まず、剪定がしやすいと感じている樹形の品種は
「枝が最初からナナメに出て開帳気味になる」「枝が硬い」という特徴があるように思います。
このような品種は、枝の優劣がわかりやすく、切る枝の判断が早くなるため、リズムよく剪定ができます。
ブルベリーの森あづみので育てている品種の中では、クライマックスやブライトウェル、メンデイトなどが該当します。
小枝などの無駄な枝も比較的少ない印象です。
剪定がしにくい場合

直立型で枝が硬めの品種は作業効率が悪い
一方、剪定がしにくい樹形の品種は
「枝が最初から直立しやすい」「枝が硬い」という特徴があります。
このような品種は、直立した枝から伸びる枝の優劣がつきにくく、「車枝」のようになる場合もあります。
切る枝の判断に迷う場合もあり、作業効率が落ちがちです。
小枝も多く出る場合が多い印象。
品種でいうとティフブルーなどが該当します。

このような品種は、剪定や誘引をして、やや開き気味に誘導してあげると、効率が少しよくなりました。
その他の場合
枝が軟らかい品種は中くらいの作業効率

軟らかい品種は、最初は直立気味に伸びる場合の方が多いです。
しかし、枝が軟らかい場合は、直立気味に伸びてもナナメ気味に伸びても、最終的に、ある程度、開帳気味になります。
分岐した枝や結実の重みで、軟らかい枝が垂れるからです。
この場合は、徐々に角度がついていくので、剪定の効率は、前述の2例の中間くらいになります。
品種でいうと、モンゴメリーや、ウッダートなどが該当します。

品種によっても、様々な特徴があるブルーベリー。
楽しみながらブルベリーの剪定を進めていきたいと思います。
ブルーベリー狩りの時は、実がなっていて、全体的に垂れ気味ではありますが、樹形の違いも楽しめますので、ぜひ観察してみてください。

