長野県安曇野にあるオーガニックブルーベリー農園「ブルーベリーの森あづみの」
シーズン中はオーガニックブルベリー(有機JAS認証)の生産販売や摘み取り体験(ブルーベリー狩り)などを開催しています。
今回は、ブルベリーの実がなる枝の特徴について紹介します。
強い枝に良い実がなるブルベリー

どういう枝に良い実ができやすいのかは、果樹によって異なってきます。
ブルベリーの場合は、長い枝(長結果枝 ちょうけっかし)、太い枝、総じて「強い枝」によい実がつく傾向があります。
概ね20cm以上が目安となります。
長い枝は、太さも比例して太く、総じて強い枝であることが多いです。

剪定で全体的に強い枝を残すことで、樹勢が強く保たれることも、ブルベリーが病気や害虫にも比較的強い要因かもしれません。
強い枝は来年にもつながる

強い枝を残すことは、さらに翌年の収穫にも影響があります。
強い枝からは、やはり強い新梢(シュート)が伸びることが多いため、隔年結果を防ぎ、安定した収穫につながります。
樹木の場合は、元の枝より、極端に強い枝が伸びてくることは稀なので、強い枝から強い枝につないでいくことが、安定した収量や実の品質のためにも大切です。
実の量は検討する必要あり

但し、良い強い枝であっても、1つの枝にたくさんの実ができた場合、相対的に実は小さくなります。
味には、あまり影響がないように思いますが、あまり小粒だと利用しにくい場合が多いです。
目的や用途によっても、必要なブルベリーの粒サイズは違ってきます。
ブルベリーの森あづみのでだいたい2~3gくらいが、一番バランスが良く、ブルベリー狩りから産直販売(通販)まで、一番使いやすいサイズです。
発送などを考えた場合は、意外と大粒の実は使いにくいと感じています。

どのくらいの枝で、どの実の量(花芽の量)なら、このくらいのサイズになったか、というのを収穫の時に確かめています。
生育ステージや品種によっても異なるため、これらの情報をもとに、その冬の剪定に活かしています。
技術書などを見ると、基本の花芽数というのは、目安はあります。
しかし、細かい部分で、目的や品種などによって調整が必要だと感じています。
毎年毎年、観察しながらの勉強です。

 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			