長野県安曇野にあるオーガニックブルーベリー農園「ブルーベリーの森あづみの」
「ブルーベリーの森あづみの」で育てているブルベリーは、そのほとんどが、ラビットアイ系ブルベリーブルベリーという品種系統です。
ラビットアイ系ブルベリーは一般的には、「暖地向け」と言われる品種系統で、関東や西日本で育てられていることが多いようです。
甘味が強い品種が多いですが、種や皮の食感が残りやすいという評価もあります。
私は、しっかりと熟し、味がのった実を選べば、あまり食感は気にならないという評価をしていますが、この辺りは好みの問題もあるかと思います。

ラビットアイ系ブルベリーは暖地向けと言われるだけあって、暑さや乾燥にはかなり強いです。
むしろ、暑くて天気が良いほど、甘さがのってくる特徴があります。
あまりにも雨が少ないと実がシワになる場合もありますが、昨今の夏の暑さには、大変ありがたい特徴です。
おかげで、暑い夏でもブルベリー狩りなどを楽しむことができます。

樹勢(植物の生命力)もかなり強く、育てやすい品種が多いのも特徴です。
一方で、寒さには、弱いかというと、実際に栽培してみた感じでは、それほど極端に弱いわけではないという印象です。
栽培を始めた最初の頃は、冬に枝の先が枯れる「枝枯れ」が発生したこともありました。
ブルベリーは枝の先付近に実がなるので、ひどい場合は、収量が減ってしまうこともあります。
しかし、枝枯れは、ほんのごく一部で、収量に影響するような量ではありませんでした。
また、樹の成長とともに、年々減っていき、現在はほとんど見られなくなりました。

ラビットアイ系ブルベリーの適地が温州みかんの適地と説明される場合もあるようですが、
それよりは、寒い場所でも大丈夫のように思います。
もっとも、昨今の温暖化で、長野県安曇野市穂高地区も最近は、年平均気温が12度を超えている年が多く、
寒冷地というよりは、暖地(中間地)に近くなってきているとも言えます。
ラビットアイ系ブルベリーは通説よりは、寒さに強く
そして、農園のある地域(長野県安曇野市穂高地区)自体も冬の気温などが上がってきていると考えています。


