長野県安曇野のオーガニックブルーベリー農園「ブルベリーの森あづみの」
まだ収穫はしていますが、ブルベリー狩りやEC販売などは終了し、徐々に2025年のブルーベリーシーズンも終わりに近づいてきたように思います。
「ブルベリーの森あづみの」で栽培しているブルーベリーは9割以上が「ラビットアイ系品種」と呼ばれる品種系統です。
暖地向けの品種ですが、長野県安曇野でも栽培することができる品種は多いです。
最近の夏は暑いため、暑さに強いラビットアイ系ブルベリーは頼りになります。
ラビットアイ系ブルベリーは樹勢(植物の生命力)が強いせいか、やや独特の枝の伸びをすることがあります。
今回はラビットアイ系のブルーベリー独特の枝の伸び方と対処法について紹介します。
目次
ラビットアイ系ブルベリーは実がなった枝からも新梢が伸びる

通常、その年に実がなった枝は、その部分が枯れ込みます。
冬の剪定で枯れ込んだ部分を切ってしまいます。
しかし、ラビットアイ系ブルベリーは実がなった枝の先端や、中間からも新しい枝(新梢、シュートともいう)が伸びることがあります。
また、その新梢は、秋からも意外と伸びるため、全体的に枝が垂れ気味の樹形となってしまいます。
樹勢と結実を両立させるために、ブルベリーの樹形は、立ち気味にするのが良いと考えております。
そのため、このままにしておくのは望ましくありません。
ラビットアイ系ブルベリー独特の伸びの対処法

何年か観察していて、このような場合は、収穫後、なるべく速やかに実がなった枝部分を剪定するのが良いと考えています。
そうすれば、樹形は整い、実がなった部分から出た新梢が伸びる分のエネルギーを残す方の枝に、回せるように思います。

ちなみに、実がなった部分の先端から新梢が伸びた場合でも、枝全体として、立ち気味の樹形になるようであれば、そのまま残しています。