長野県安曇野の観光農園「ブルーベリーの森あづみの」
ブルーベリー狩り、ブルーベリーシーズンまであと2カ月ちょっとです。
ブルーベリーの森あづみのでは「草生栽培(そうせいさいばい)」といって、下草を活かしながら栽培をしています。
今回は、下草の草刈りで工夫していることについて紹介します。
目次
早春は草を伸ばす

早春、4月下旬から5月上旬は、長野県安曇野では「遅霜」が発生します。
この時期は、草を伸ばしておくことで、地面から温度が逃げにくくします。
特に牧草は、遅霜対策になります。
遅霜が終わると速やかに草を刈る

遅霜の心配がなくなると、短期間で一気に草を刈ります。
暖かくなり、牧草などが花を咲かせるために、一気に伸びるためです。
成木のブルーベリーが下草に負けることは基本的にありませんが、花が草の陰に入ってしまい、受粉の妨げになることを防止するためです。

花期に刈られた牧草は、その後、高さを「妥協」して、花を咲かせます。
花を咲かせると、伸長成長は止まるため、この時期は草刈りの頻度を落とします。
近年は、梅雨入り前に、すごく乾燥するので、乾燥防止になります。
梅雨入りから初夏は頻繁に草を刈る

梅雨入りから初夏は、牧草などの花期が終わり、夏草も加わり、最も草が伸びる時期です。
最低でも2週に一度は、定期的に刈り、ボリュームを抑えつつ、土壌にも草マルチを供給していきます。
真夏は草刈り頻度を落とす

梅雨明けの真夏からは、少し草刈り頻度を落として、乾燥を防止します。
暑いと草もあまり伸びません。
但し、ブルーベリー狩りのときに、歩きやすいように、通路だけは、芝生のように刈っています。
ブルーベリーの枝と同じく、下草も、伸びる速度は一定ではなく、季節や花期などのライフサイクルによって変わってくるようです。
こんな感じで下草の草刈りも工夫しながらやっております。